離婚・男女問題コラム

2019.07.02更新

連日絶賛放送中の女優の広瀬すずさんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」。今週(7月1日~6日)放送分から,広瀬さん扮するヒロイン・なつの生き別れた妹・千遥(ちはる)役で清原果耶さんが登場しています(清原さんはいい女優さんですね。雰囲気があります。今後の活躍に期待します。)。

千遥の「遥」の漢字ですが,何気なく見ている方もいるのではないでしょうか。たしかに,現在は「遥」は人名用漢字ですから何ら違和感はありません。ただ,昨年亡くなった私の妻(昭和46年3月生まれ)は,両親が命名する際,「遥」の漢字を使いたかったけれど,使えなかったという話を聴いておりましたので,興味をもちました。
そこで,今回は人名用漢字「遥」について解説します。


まず,「千遥」の名づけが戦前・戦中可能であったかという点ですが,「可能であった」というのがその答えです。なぜなら,昭和17年6月17日に国語審議会が答申した標準漢字表には,旧字の「遙」が収録されていたからです(標準漢字表はインターネットでも閲覧できます。)。そういえば,「坪内逍遥」という文学者もいましたよね。

つぎに,昭和46年3月生まれの妻に「遥」の漢字が使えなかった理由ですが,昭和21年11月16日に内閣告示された当用漢字表には,「遙」も「遥」も収録されていなかったことに由来します。その後,戸籍法が昭和23年1月1日に改正された結果,旧字の「遙」も,新字の「遥」も,子どもの名づけに使えなくなってしまったのです。
「遥」の漢字が人名用漢字に追加されたのは,1981年(昭和56年)10月1日のことです。

そして,2004年(平成16年)9月27日,戸籍法施行規則は改正され,旧字の「遙」も人名用漢字になりました。これは,「遥」の使用が認められたのちも,旧字の「遙」を出生届に書く親があとを絶たなかったからのようです。

『なつぞら』の今後の展開も気になりますが,時代考証もしっかりしていたことを感じました。

投稿者: 弁護士濵門俊也

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